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デザイナーのツール(プライベート・プラモ・ニッパー編)
プロダクトデザイナーと言う人種・・・モノにこだわりがあるのは当たり前。
更に”モノ”を作っている”モノ”にまでもこだわりがあるようでして・・・
そこで、今回はプロジェクトマネージャーのハサコさんのこだわりのツール(道具)について伺います。
なに~?私物のツールを公開しろと?
わかりました。。。では趣味のプラモの道具箱からお見せします。
☆まずはハサコさんのプラモ暦…長い。
5歳 | クルマのプラモTE27レビンでデビュー ※ダークグリーンの成型色が意識に刷り込まれた。 クルマとヒコーキ専門。マセラティ・ブーメラン、F-104Jスターファイター等々。 |
10歳 | 英軍L.R.D.G.デザートシボレートラックの製作から、ミリタリーが守備範囲に加わる。 その後、英米路線から独軍路線へ方向転換。 |
11歳 | ガ〇プラ製作開始。始めから塗装派。公国派。 |
13歳 | 実機の資料集めなどの情報収集が活発になる。 そのころ バーリンデンの作品に出会い、その塗装スタイルに影響を受ける。 |
13歳 | スランプ期に入る。引き出しの中は、作っては壊し途中で放棄されたキットのジャンクパーツであふれていた。 |
16歳 | ミリタリージオラマとジャンクパーツから製作するオリジナルメカの2本柱で製作を続ける。 地元模型店のコンテスト1位、2位と入賞暦あり。 |
18歳 | 最後の置き土産に、その模型店を1/24スケールで製作。 |
・・・ | |
32歳 | キットの進化に刺激を受け再始動。年に1個ペース。 |
35歳 | 完全復活。 |
現在 | それから10数年。メインはヒコーキとメカもので、年間10個前後の製作ペース。 |
もはや人生そのものだ・・・
☆工具箱の中
ざっとコレくらいですね。大きいツールや、数量が多くあるツールは入っていません。
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基本的にこれだけあれば何とかなります。ニッパー、カッター、ピンセット。あとは画像には載っていませんが耐水ペーパーという紙やすり。
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でも、きれいに速く作ろうとしたら、すこし道具が増えてきます。
☆私のニッパー
プラモといえば先ず必要になってくるのはニッパーです。
ご存知のようにプラモの部品はランナーにくっついていますので、ニッパーで部品を切り離す必要があります。
ランナーは金型で射出成型される際の、樹脂の通り道。製造上は必要なのですが、モデラーにとっては不要な部分です。
私の場合、現在3本を使い分けています。
タミヤ精密ニッパー(中央右)。同じくタミヤ薄刃ニッパー(中央左・ゲートカット用)。
有名ホビーショップ・ポストホビーのオリジナルニッパー(中央上・緑 見切れてますw)。
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タミヤ精密ニッパー。切れ味、持った感じ、姿、どれをとっても良い感じです。
どうやら、これらは燕三条で製造されているとの噂です。だいぶ年季が入っています。
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タミヤ薄刃ニッパー。細かい部品、細い部品を切り離す時に使います。
高炭素鋼で切れ味抜群。パーカーライジング処理の黒は精悍な雰囲気です。
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ポストホビーオリジナル・ニッパー。20年以上使っていて、現在は太目のランナーなどを切る際に使用しています。
あとは、小学一年の息子が何か作るときに貸してあげたり。。。
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☆私の使い方
太目のランナーやゲートを切るときにはチカラが入るので、一発で切ろうとするとささくれや変形の原因になります。
私は切り離す際の部品へのダメージを限りなく減らすため、2種類のニッパーを使い2段階で切り離す手法をとっています。
①通常タイプでランナーのゲート部が少し残るくらいの位置で部品を切り離す。
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②繊細な部品用の薄刃タイプのニッパーで、部品ギリギリの位置でゲートの残りを切り離す。
曲率の高い円柱状部品の場合は、刃の当て方を画像の角度比90度の角度で切った方がきれいに切れます。
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切り離した後の部品。。。。撮りわすれました。
通常タイプのニッパーでカットした後に、カッターで残りのゲートを切除する方法もありますが、
カッターを多用すると、不注意で部品をえぐることも多く、
カッターの使用を必要最小限に抑えたいため、この方法を取っています。
昔ながらの手法の金型で製造されている航空機などのスケールモデルなどは、部品の接続部をパテ埋めしヤスリがけを行います。
例えば翼上下の合わせ目に段差や隙間などが発生しますので、ココにパテを塗りヤスリできれいにします。(1/220 Boeing747の翼)
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パテを使って修正していますが、部品にダメージを与えないニッパー使いが基本です。(1/48 Hawker Typhoon Mk.1B)
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某有名メカキットなどは部品分割が実機(妄想)に近く、成型品質が高く合いがよくヒケが少ないキットの場合は、可能な限りヤスリもサフェーサーもかけません。
意外と、良かれと思ってやる工程が、かえってダメージを与えてしまい、そのリカバリーのための修正作業の工数が増えてしまうことがよくあります。
最新のB社さんのキットなどは素晴らしいできなので、手早く、シャープを信条に、組み立てる時間を短縮し、塗装表現に時間をかけるようにしています。
無駄な時間は省き、楽しくつくりたいのです。
☆次回のツールは。。。。
さて、次は耐水ペーパーか塗料や塗装ブースあたりですかね?
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仕事にもこだわりあり! プロダクトデザインのご相談お待ちしております。 |