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2016NEW環境展で凹んだ
デザインディレクターの志満津です。
25日(水)ビッグサイトで開催されている2016NEW環境展に行ってきました。
この「NEW(ニュー)」と付くのはなんでしょう。何が「ニュー」なんだろうと突っ込みたくなる名称です。だいたいニューと付くだけでちょっと怪しい気がします。
それはさておき展示会自体は盛況でかなり混んでいました。空気、水、土と環境に関するいろいろな技術の展示は大変興味深いものでした。
さて、タイトルにある「凹んだ」ってどういうことかお話しします。長年工業デザインに携わり、多くのプロジェクトでよりたくさん売れるものをデザインするということが暗黙の使命のように活動してきました。特に社会派デザイナーというわけではない私ですが、そんな私でもさすがに環境展のような展示会に来ると自責の念にかられてしまうのです。「ああ、自分たちがデザインしたものがこんなにも無駄を生み、こんなにも早くゴミになるんだ。そしてそれらは地球の環境問題を生んでいるんだ」と思ってしまいます。最初の私の顔写真もちょっと暗い感じになっているのは展示会場でそんなことを考えていたからでしょうか。
ただ、もちろん一部面白い写真も撮ってきましたので紹介いたします。
大きなシュレッダーみたいですね。どんなものでも粉々に出来そうです。
細かく粉砕した後の素材ごとの分類も大切です。
プラスチックだけでもこれだけの種類があります。
発泡スチロールをどんどんこの箱に投げ入れます。
するとこれほどまでに圧縮され、ニョロニョロと板状になって下の出口から出てきます。
これは建設機械のアーム先端に取り付ける廃棄物・砕石などを破砕するクラッシャー。近くで見ると大迫力です。
SF映画に出てきそうなデザインですね。クラッシャーの専門メーカーがあるとは知りませんでした。
こちらは建設機械のアーム先端に取り付けるシャベルですが妙にオシャレだと思ったらイタリア製。なぜか納得。
これも同じメーカーのものですが中の円形ドラムが回転し破砕・粉砕した岩やコンクリートを振るいにかけて分類するようです。
冒頭でこの展示会に来て「凹んだ」なんて書きましたが、展示会に来て普段忘れている環境汚染の問題点を再認識し、自分たちが生み出すプロダクトが環境を汚染する可能性があること、自分たちがデザイナーとして出来ることは何だろうかと自問自答する機会になったことは間違いありません。今回の展示会に限らず環境問題にかかわるイベントは国内の随所で開かれているようです。もし、機会がありましたらみなさんも足を運ばれたらいかがでしょうか。