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ハリー社長の結構わがままなプロジェクト【連載決定】
こんにちわデザインマネージャーのヲカモトです。
最近、前歯4本の差し歯を新調して、身も心も新たな気持ちでスタートです。
さて、ふとした立ち話から始まった、ハリー社長のわがままプロジェクト。
これはネタとしては、なかなか面白そうなので、勝手に連載することにしました。
第1話「俺のクルマ作ってよ」
-某日 エンビジョン・オフィスにて
──ちょっと俺の部屋に来てくれない?面白い話があるんだよ。
突然、ハリー社長のほうからこんなお誘いを受けて、自分を含め若手デザイナーが社長室に呼ばれていきました。いつもの事ですが、このパターンのノリは危ないです。
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人物紹介:ハリー 言わずと知れたエンビジョン代表。犬が大好きなイギリス人。 |
ダイスケ:『なんなんやろな?』
アオヌマ:『面白い話って何でしょう?』
『・・・・・・・・』
フクヤマ:『む、なにやらよからぬ予感が・・』
お、沈着冷静なフクヤマ君の眼が光りましたね。彼の予感は大抵当たります。
ちなみにフクヤマ君はフレンチブルドックを2匹飼っています。
『一緒に車作ってみない?』
──知人で面白いクルマを作ってる人(以下、H氏)がいてさ、一緒に乗り物作らないかって話になったんだよね。 で、エンビジョンのデザイナー達でデザインして、実際に走るクルマを作っちゃおうかと。(仕事じゃないし、給料出ないけど)
…どうやらハリー社長はH氏の作る独創的な乗り物の魅力に惹かれ、自分もそんなクルマに乗ってみたいと思ったみたいです。特に深い意味はなさそう。
ちなみにH氏は小田原の奥地に工房を構え、一人でフレームからボディーまで全部手作りでやっちゃう凄い人なんだとか。過去の作品画像を見せてもらいながら話を聞いていきます。
──このクルマは俺が乗るから、イメージを伝えるね。
──例えばロシアのみたいな…
…と、イメージ写真やキーワードを語りながら、なんとなく世界観を共有していきます。ちなみにH氏の作業方法はすべて手作業なので、複雑な処理や造形はちょっと厳しそうで、割と原始的な乗り物になりそうです。 てか、ロシアって何??「映画パシフィック・リム」で言うところの「チェルノ」みたいな感じなの??
<ハリー社長のオーダーまとめ>
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なんだか、後半は分かるような分からないような曖昧な表現ですが、あとはこっちで勝手に進めることにします。いつも仕事でやってる作業とはまた違って面白そうかも。
──ベースはビッグスクーターを使ったスリーホイラー(3輪)を作ろうと思うんだ。H氏のも同じレイアウトだし、むしろあの感じががいい!次世代のモーガンみたいで。H氏にも作る方向で話してきたから!!
ダイスケ:『いいすね~。面白そう!!構造も簡単だし』
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人物紹介:ダイスケ プロダクトチーム中堅デザイナー。 真紅のポルシェ911で横浜市最強を目指す。今回のデザインリーダー。 |
アオヌマ:『いわゆるトライクってやつですね。乗ってみたい!!』
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人物紹介:アオヌマ アミューズメントチーム若手デザイナー。 エンビジョン随一の2次元好きヲタ。実家は秋葉原と言い張ってる。 |
そう、日本では3輪の乗り物をトライクと呼んでいます。現在呼ばれてるものの多くはバイクを3輪に改造したものが主流です。今回はシンプルにスクーターの駆動周りをそのまま使うので、前2輪・後1輪のトライクになる予定です。
<トライク>
トライク(英: Trike)は、3つの車輪が車両中心線に対して左右対称な二等辺三角形に配置されたオートバイである。三輪バイクと呼ばれることもある。 |
wikiより抜粋
『楽しそうっすね~!! 』
『早速アイデア考えましょうよ~ 』
なんかよく分からないんで色々調べてみると、2009年から法律が地味に変わったそうで、今回のようなケースはどうも2輪免許が必要なようです。
<特定二輪車>
2009年9月1日から次の要件に全て該当するトライクは自動二輪車(オートバイ)に準じた扱いとなり、排気量に応じたオートバイの免許(大型二輪免許、普通二輪免許、普通二輪免許(小型限定))が必要。<特定二輪車とは>
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wikiより抜粋。
まさかと思い、念のためハリー社長にこの事を聞いてみました。
すると・・・
──え?バイクの免許持ってないヨ? 普通免許じゃ乗れないの?
『・・・・・・・・』(一同沈黙)
『マジすか・・・・』(後にざわめく)
普通自動二輪車
普通自動二輪車(ふつうじどうにりんしゃ)とは、日本の道路交通法における車両区分の一つである。排気量が50cc超400cc以下の二輪の自動車(オートバイ)を指し、1996年の道路交通法改正で定義された名称である。 |
wikiより抜粋
──だって、自転車も乗ったことないし!
『えーーー!! そこからすかーーー!』(さらにざわめく)
──・・・・・・・・・・・・・・(これはヤバイ)
とは言え、ここまで話が進んでしまっていて「やっぱヤメタ!」じゃ色々よろしくないので、急遽企画変更という急展開。全く予想外な展開ですが、これはこれで面白そうなので新たなプランを計画しました。
という事で・・・
『ハリー社長・二輪免許取得プロジェクト発動!』
※但し、自転車からスタート
まずは自転車から練習→教習所へ入学という壮大なステップを踏んでいただきます。
ちなみに自分は最近、5歳の息子に自転車を教えました。彼は3歳の頃からキックバイクに乗っていたので、自転車は1時間足らずの練習で見事乗れるようになりました。今回も手っ取り早くこの方法が有効かもしれません。まずはペダルを取っ払ってみることにします。
「まずは見に行ってみよう」
そんな状況の中、ハリー社長の知人H氏のファクトリーへ行ってきました。
まずは実際に彼の過去の作品見学と今後の打ち合わせをするためです。
-某日 小田原某所にて-
『お、おう・・・・』
『こ、これは・・・・』(手作り感ハンパない!)
『・・・・・・・・・・』
『なんですかね?これ』
『・・なにって、バイクのフレームやろ』
『・・・・・・・・』
『色々問題山済みやん・・・』